Googleスプレッドシートでは、カスタム数式を利用した「条件付き書式」を設定できます。
今回はシンプルな「商品一覧表」を作成し、ある列のデータに特定の値が入っていたら、該当する行の背景や文字の色を変える、という操作をご紹介したいと思います。
※Googleスプレッドシートを利用するには、Googleアカウントの作成が必要です。
1.Googleスプレッドシートを新規作成した画面です
2.サンプルデータとして簡単な表を作成しました
3.まずは、表データに対してどのような処理をしたいのかを整理してみます
処理条件
- 商品コードが「301(数値)」のとき。
- 商品名が「イタリアワイン」のとき。
- 金額が「20000」より大きいとき。
処理内容
- 背景色を「赤」にする。
- 文字色を「白」にする。
4.処理が適用された時の完成予想図も確認してみます
5.それでは作業を進めます。まずは表データのタイトル以外の部分を範囲選択します
6.選択範囲の上で右クリックし、表示されたメニューから「条件付き書式…」をクリックします
7.条件付き書式の詳細設定画面が表示されます
8.「次を含むテキスト」の部分をクリックします
9.メニューが表示されるので、一番下にある「カスタム数式」をクリックします
10.カスタム数式を利用する準備が整いました。
11.1つ目の条件、商品コード=「301(数値)」にあたる数式を入力します
以下を入力します。
=$A3=301
ここでのポイント
- 半角の「=」(イコール)から数式は始まります。
- 列名の前に「$」(ドルマーク)を付加します。
- 商品コードが入力されている列名は「A」。
- 行番号については、選択範囲のなかで最上部の行を指定します。今回の例では3行目。
- 「$A3」という記述のみでA列の4行目以降も条件判定されます。
(参考リンク)Google スプレッドシートで条件付き書式ルールを使用する
12.次に、セルの表示形式を設定します。任意の色を指定してください
今回は以下の設定です。
テキストの色:白
背景色:赤
13.ここまでで1つ目の条件設定が終わったので、「条件を追加」の部分をクリックします
14.2つ目の入力行が追加されます
「次を含むテキスト」→「カスタム数式」
に切り替えてください。
15.2つ目の条件、商品名=「イタリアワイン」にあたる数式を入力します
以下を入力します
=$B3=”イタリアワイン”
ここでのポイント
- 商品名が入力されている列名は「B」。
- 比較する値が文字列「イタリアワイン」なので、「” “」(ダブルコーテーション)で囲います。
- 「$B3」という記述のみでB列の4行目以降も条件判定されます。
(参考リンク)Google スプレッドシートで条件付き書式ルールを使用する
16.入力行を追加し、3つ目の条件、金額>「20000(数値)」にあたる数式を入力します
以下を入力します。
=$E3>20000
ここでのポイント
- 金額が入力されている列名は「E」。
- 「$E3」という記述のみでE列の4行目以降も条件判定されます。
(参考リンク)Google スプレッドシートで条件付き書式ルールを使用する
17.3つすべての条件を入力し終えた画面です
条件付き書式の「範囲」部分はデータ件数に応じて修正してください。条件付き書式の適用漏れにはご注意いただければと思います。
(例)
範囲「A3:E7」←5行分のデータ範囲
範囲「A3:E37」←35行分のデータ範囲
18.「条件を保存」ボタンをクリックして、条件付き書式の設定を完了させます
19.条件付き書式が適用された完成画面となります【終わり】
以上、Googleスプレッドシートで、カスタム数式を利用した「条件付き書式」をご紹介しました。
とてもシンプルなパターンでしたが、ここから発想を広げて自分なりの応用へとつなげてみてくださいね。
参考